資格関連 電験三種

【一発合格者が直伝!】電験三種合格までのロードマップと最強の勉強方法

2025年2月7日

送電線や配電盤を背景に、電験三種に合格するまでのロードマップを表した近未来風デザイン

私は令和4年度上期に独学で電験三種に一発合格することができました。この経験を通じて得た知識や工夫をもとに、同じ目標を持つ方々に参考にしていただける勉強法をご紹介したいと思います。

私自身が実際に行った勉強法の中で効果的だったものを厳選し、合格までのロードマップやおすすめの学習法をまとめました。これから電験三種を目指す方にとって、少しでも役立つ情報になれば幸いです。

この記事で分かること

  • 独学で一発合格するまでのロードマップ
  • 合格点を確実に取る為の具体的な勉強法と学習の手順
  • おすすめの学習ツール

私が実践した勉強方法(合格体験談)は下記の記事で紹介しています👇
良かった勉強法や無駄だった勉強法も紹介しているので、こちらも参考になると思います。

📝 合わせて読みたい

🛤️ 合格までのロードマップ(合格者が実践したおすすめ勉強方法)

電験三種に合格するためには、一般的に約1000時間の勉強が必要だと言われています。これは、1日3時間勉強すると仮定すると、約1年かかる計算になります。もちろん、理系・文系のバックグラウンドや電気の知識があるかどうかによって必要な勉強時間は変わってきますが、目安として「1年間(合計1000時間)」を想定したスケジュールを作成しました。これから勉強を始める方の参考になれば幸いです。

ここでは、合格までのロードマップを以下の4つのフェーズに分けて紹介します。

  • 基礎力をつける(1~4ヵ月目)
  • 応用力をつける(5~8ヵ月目)
  • 過去問演習・法規暗記(9ヵ月目~11ヵ月目)
  • 総復習(直前1ヵ月)

今回紹介する勉強法は、旧電験三種(令和4年以前の過去問からの出題が少ない試験)で効果的だった勉強法です。しかし、過去問からの出題が増えた現電験三種でも非常に有効です。応用力が身につくため、電験三種の合格だけでなく、将来的に電験二種を目指す方にも役立つ勉強法といえるでしょう。勉強方法は人それぞれ異なります。今回の勉強法はあくまで一例として参考にしていただき、自分に合ったやり方で効率的に学習を進めることが大切です。ぜひ試行錯誤しながら、自分に最適な勉強法を見つけてください!

1️⃣ 基礎力をつける(1~4ヵ月目)

ポイント

  • 「電験合格」基本編で基礎を固める
  • 参考書は必要に応じて使うのが良い

YouTubeの講義動画「電験合格」基本編を使って、まずは基礎を固めます。私は最初に参考書で勉強を進めていましたが、正直なところ、参考書を使った学習は必要なかったと感じました。「電験合格」の基本編では、必要な公式の説明や導出過程が丁寧に解説されており、この講義を理解できれば基礎は十分だと思います。

【動画視聴のポイント】

  • 1.5倍~2倍速でも十分理解可能(ノートを取りながら視聴しても問題なし)
  • 理解が追い付かない場合は速度を下げる
  • 板書だけでなく、先生の解説の中で重要だと思ったこともノートに書く(これ重要!!)

【基本編の構成】

  • 全62動画(理論、機械、電力、法規(計算)を網羅)
  • 動画の長さ:短いもので30分、長いものは2時間程度。平均すると1時間ほど
  • 学習の進め方:1日1動画ペースなら約2か月で4科目すべて視聴可能

【学習の流れ】

  1. 講義を視聴し、ノートをとる
  2. テキスト内の問題を、動画の解法を使って解いてみる(復習)
    • テキストの問題は過去問の抜粋だが、比較的易しめの問題が中心
    • 講義をしっかり聞いて理解できていれば、問題なく解けるはず

もし講義の内容が難しく感じる場合は、易しめの参考書で事前に基礎を学んでおくのも一つの方法です。

「電験合格」基本編のテキストはこんな感じになってます👇
テキストは問題だけで、解答解説は講義内で解説しています。まるで予備校の授業みたいですね。

電験合格・基本編のテキストの写真

こちらは講義ノートです👇
公式や基本事項の解説と演習問題の解説の板書をこんな感じでノートを取ってました👇

電験合格・基本編の講義ノートの写真

基本編の講義動画です👇

2️⃣ 応用力をつける(5~8ヵ月目)

ポイント

「電験合格」演習編で試験本番に対応できる応用力をつける

基礎固めが終わったら、「電験合格」演習編に取り組みましょう。この演習編は電験合格先生のオリジナル問題で構成されており、計算問題も論説問題もすべて記述式(選択肢なし)になっています。この記述式による演習を重ねることで、本当に実力が身につきます。

「電験合格」の動画は、演習編まで全て視聴するのが理想的です。

【演習編の概要】

  • 全90動画(4科目分)
  • 1動画 約1時間(基礎編と同様)
  • 1日1動画のペースなら、約3か月で全て視聴可能
  • 問題演習(問題の解説)が中心だが、公式や基本事項のおさらいもしてくれる

【演習編テキストの問題について】

  • 市販の問題集に比べると問題数は多くない
  • ただし、1問に市販の問題集3問分くらいの知識や解法が詰め込まれている
  • テキスト内の問題を本質から理解して解けるようになれば、市販の問題集や過去問にも対応できる
  • 問題数が少ない分、周回しやすく、効率的に実力がつく

学習の流れは基本編と同様にノートを取りながら解説をしっかり理解し、テキストの問題を解けるようにしましょう。この演習編をしっかりやり込むことで、試験本番でも十分戦える力が身につきますよ。

こちらは「電験合格」演習編のテキストです👇
テキストは電験合格先生のオリジナル問題で、記述式(選択肢なし)になっています。

電験合格・演習編のテキストの写真

こちらは演習編の講義ノートです👇
問題の解説がメインですが、公式などの基本事項のおさらいもしてくれて、かなり詳しい解説となっています。

電験合格・演習編の講義ノートの写真

演習編の理論の講義動画です👇

3️⃣ 過去問演習および法規暗記(9ヵ月目~11ヵ月目)

ポイント

  • 過去問題集本番のシミュレーションをする
  • 過去問題集傾向を掴むとともに学習の不足分や苦手分野を補強する
  • 法規の暗記は「電験合格」オリジナル暗記プリントアプリを活用する

⏱️過去問対策(試験3か月前から開始)

試験の3か月前から、過去問題集を解き始めましょう。「電験合格」の講義で、すでに試験に対応できる実力がついていると思うので、過去問演習は実力試しや本番形式の時間配分に慣れるために行うのが目的です。

【過去問の取り組み方】

  • 早めに取り組むのもアリ
    • ある程度基礎が固まっていれば、今の自分の実力と目標との差を把握できる
    • 試験の出題傾向を掴むためにも、早めに過去問に触れるのは有効
  • 「電験合格」の講義には含まれていない部分もある
    • 「電験合格」の講義は試験に出やすいポイントを重点的に解説
    • ただし、過去問を解くと講義で触れられていない箇所も出てくる
    • その場合は過去問題集の解説を読み込んで理解・暗記して補強する
  • 10年分解くことで出題パターンを掴む
    • 過去問を解くと、同じような内容の問題が繰り返し出題されていることに気づく
    • よく出るところを重点的に復習するのがポイント

🧠法規の暗記対策(試験3か月前から開始)

法規の暗記は3か月前からで十分間に合います。
むしろ、早めに取り組むと忘れてしまうため、試験3か月前くらいからスタートするのが最適です。

【おすすめの暗記ツール】

  • 「電験合格」オリジナル暗記プリント(穴埋め式)
    • 頻出分野に絞ってポイントを押さえた構成になっている
    • 効率よく暗記できる
  • 法規アプリ
    • 出題範囲が幅広く、あまり出題されない法令まで網羅
    • 実際の試験でアプリと同じ問題が出題されることもあった

暗記プリントはこんな感じで頻出分野の法令の穴埋め形式になっていて、空欄のままのプリントと空欄に答えが書いてあるプリントのセットになっています👇
プリントはYouTubeチャンネル「電験合格」演習編(法規)の概要欄にダウンロード先が貼られています。

電験合格先生オリジナル暗記プリントの写真
電験合格先生オリジナル暗記プリントの写真2

法規アプリはこんな感じです👇

下記のリンクからインストールできます。

電験三種 法規科目 暗記アプリ - Google Play のアプリ

電験三種法規アプリの画像

暗記のポイント】

  • まず暗記プリントで頻出分野を押さえる
  • アプリを活用して、さらに幅広く暗記する
  • この組み合わせで、知識問題でも高得点を狙える

暗記プリントやアプリは穴埋め部分は確実に暗記しましょう。また、穴埋め部分だけでなく文章全体を声に出して繰り返し読むことで穴埋め部分以外もなんとなく頭に入り、穴埋め部分以外が出題されても解けるようになる可能性があります。

私はこの方法で法規はA問題を2問間違えただけで、他は完答し、88点を獲得しました。

4️⃣ 総復習(直前1ヵ月)

残りの1か月は、今まで学習してきた内容を徹底的に復習しましょう。
これまで使用した教材(電験合格のテキストの問題、過去問題集、法規暗記プリント)をひたすら周回することで、知識を定着させます。

【効率的な復習方法】

  • 間違えた問題・自信のない問題に絞って解く
    • すべての問題を解き直すのではなく、苦手な部分を重点的に復習する
    • これにより、周回スピードを上がり、効率よく復習することができる
  • 何度も間違える公式・解法・知識は「弱点ノート」にまとめる
    • 覚えにくい部分を1冊にまとめておくと、試験直前の総復習がしやすい
    • 移動中や隙間時間にも確認できるので、効率的に暗記できる

最後の1か月は、とにかく反復
「できなかった問題をできるようにする」ことを意識しながら、徹底的に仕上げていきましょう!

📌 各科目毎の特徴と対策のポイント

各科目毎の特徴や対策のポイントは下記の記事にまとめています。
参考にしてみてください。

⚡ 理論

📝 合わせて読みたい

🔌 電力

📝 合わせて読みたい

⚙️ 機械

📝 合わせて読みたい

📜 法規

📝 合わせて読みたい

📈 効率的な勉強法

電験三種に特化した効率的な勉強法を下記の記事にまとめています。
参考にしてみてください。

📝 合わせて読みたい

✅ まとめ

電験三種に独学で一発合格するための具体的な勉強法とロードマップを紹介しました。

以下の3ステップで効率よく実力を伸ばし、合格を目指しましょう!

① YouTube講義動画で基礎と応用力を強化!

YouTubeチャンネル「電験合格」を活用し、基礎知識から応用力まで体系的に学びましょう。
本質を理解しやすく、独学でも効率よく学力を伸ばせます。

② 法規対策は暗記プリント&アプリでA問題を制覇!

法規は暗記勝負!暗記プリントと専用アプリを活用して、頻出のA問題を徹底対策しましょう。
スキマ時間にも反復できるので、知識を定着させやすくなります。

③ 過去問題集で本番をシミュレーション!

仕上げは過去問題集を使った本番形式の演習。
実際の試験時間を意識しながら解くことで、時間配分や解答スピードを身につけられます。

💡 この3ステップで合格点を確実に取るための実力が身につきます!

電験三種に挑戦する方は、ぜひ参考にしてください!

📣 最後に(受験生へのメッセージ)

電験三種は、適切な勉強法でしっかり取り組めば、必ず合格できる試験です。

私自身、もともと勉強が得意ではなく、特別に地頭が良いわけでもありませんでしたが、それでも一発合格することができました。つまり、誰でも正しいやり方で勉強すれば、合格は十分に狙えるということです。

勉強を進めていく中で、時には難しく感じたり、うまくいかないこともあるかもしれません。でも、地道にコツコツと積み重ねていけば、確実に力はついていきます。

合格を目指して、頑張ってください!

  • この記事を書いた人
オシロスコープの正弦波波形

Noji

勉強が苦手だった自分が難関資格に合格できた勉強方法やモチベーションを維持した方法を自身の体験談に基づき発信します。 保有資格:電験二種、他

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