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この記事の内容
私は高学歴ではなく、勉強が得意というわけでもありませんでした。それでも独学で電験二種に合格することができました。この経験を通じて得た知識や工夫をもとに、同じ目標を持つ方々に参考にしていただける勉強法をご紹介したいと思います。
私が実際に複数の問題集で学習した経験や、二次試験を受験した体験をもとに、計算問題対策のコツを解説します。
これから電験二種の合格を目指す方にとって、少しでも役立つ情報になれば嬉しいです。
電験二種二次試験の計算問題は合否を分ける!
計算問題対策の重要性
電力管理では6問中2~4問、機械制御ではほとんどが計算問題として出題されるため、計算問題が解けるようになることは合格点に達するための必須条件です。一方で、論説問題は知識量が重要であるため、部分点は狙いやすいですが、完答することは難しいです。しかし、計算問題については解法パターンをしっかりとマスターすれば満点を取ることも十分可能です。
しかし、計算問題では、満点を狙えるチャンスがある反面、ミスをした場合は大きく失点するリスクがあります。また、計算問題は解答の見直しにも時間を要するため、確実な解答が求められます。
計算問題が難しいと感じる理由と対策
【電験三種と二種二次試験の計算問題の違いについて】
電験三種の計算問題は、数学を使った電気やモーターに関する問題が中心で、1問あたり約5分ほどで解けるイメージです。一方、電験二種の二次試験では、計算問題のレベルが大きく上がり、もはや電気の問題では無く、難関大学の数学や物理の問題に近い印象があります。1問を解くのに平均で30分程度を要するため、計算スキルや時間管理が非常に重要になります。
【計算問題の特性と学習のポイント】
二次試験の計算問題は、答えを導き出すまでに多くのステップが必要であり、計算量も非常に多いです。そのため、公式や考え方、解法を正確にマスターするまでに時間がかかります。また、計算に慣れないうちは高確率で計算ミスします。
計算問題の学習では、以下のポイントを意識することをおすすめします。
- 公式と解法の理解:公式をただ覚えるのではなく、その意味や使い方を理解することで応用力が身につきます。
- 反復練習:同じ種類の問題を繰り返し解くことで、計算スピードと正確性が向上します。
- 時間管理:計算問題にかかる時間を測りながら練習することで、試験本番での時間配分に慣れることができます。
【学習時間の確保】
計算問題に取り組むためには、暗記科目に比べて学習時間が長くなりやすいです。特に、解法パターンを自分のものにするまでには一定の時間が必要ですので、長期的な学習計画を立てることが成功への鍵となります。
計算問題を得意にすることで二次試験での得点を安定させることができるので、焦らず、地道に取り組むことが重要です。
計算問題対策のコツ
計算問題攻略の鍵は過去問の徹底活用
計算問題は、過去問の類題が出題されることが多い傾向があります。また、新規の問題であっても、過去問の解法パターンをしっかりと理解し、記憶しておくことで対応が可能です。そのため、過去問を繰り返し行うことが計算問題の得点力を高める最も効果的な方法と言えます。
過去問の練習においては、「完全攻略」を活用するのがおすすめです。
📖 オーム社『完全攻略』の特徴
🔹 過去問が分野別に並べられていて、傾向が掴みやすい!
平成7年度から平成30年度までの新制度の過去問が分野ごとに整理されており、頻出パターンを効率的に把握できます。
🔹 新制度の解法パターンをマスターできる!
電験二種の新制度で求められる計算問題の解法パターンを体系的に習得するのに最適です。
🔹 解説が簡潔で周回しやすい!
「完全攻略」は問題が中心で解説が簡潔なため、スピーディーに演習を進められます。
その分、効率的に過去問を高速周回でき、解法が定着しやすくなります。
🔹 本番対策にも対応!
この一冊をしっかり攻略すれば、令和の電験二種二次試験の計算問題にも十分対応可能!
過去問演習で解法を定着させることで、本番でも瞬時に対応できる力が身につきます。
導出だけでなく暗記も!計算スピードを上げる公式対策
電験では「公式は暗記するものではなく、理解するもの」と言われます。確かに必要最低限の公式だけを覚え、そこから導出できるようにすることで、暗記量を減らせます。さらに、公式の意味や原理を理解すれば覚えやすくなり、使いこなせる力も身につくでしょう。
しかし、電験二種の二次試験では導出後の公式も暗記する必要があります。なぜなら、二次試験は時間との勝負だからです。特に機械制御では計算問題がメインで時間が足りなくなりやすく、試験中に公式を導出している余裕はありません。
例)誘導機の負荷電流を計算する場合
下記の公式は導出に時間がかかる上、誘導機の問題では頻出するため、覚えておくと代入するだけで素早く解答できます。
実際に二次試験の公式解答でも導出過程は省略されており、既知の公式として扱われていることがほとんどです。
そのため、本番で時間を節約するためにも、このように導出後の公式はしっかり暗記しておくのが得策です!
こういった公式は、問題演習を繰り返す中で自然と身につきます!
計算過程や公式をノートに書きながら解く習慣をつけることで、無理なく覚えられるようになります。

✅ 公式暗記と導出に関するポイント
- 電験三種の場合:
→ 最低限の公式を覚え、導出できるようにするだけで十分対応可能 - 電験二種二次試験の場合:
→ 導出後の公式も暗記した方が有利
→ 試験中に導出している時間がないため、覚えていれば素早く計算に移れる
🚩 導出もできるようにする理由
- 公式を導出できる力は必要
→ 本番で導出過程を示す問題が出題されることがある - 暗記しておくとミス防止につながる
→ 導出する際に答えが分かっている状態で計算できるため、途中で間違えにくい
電卓の機能を最大限に活用して計算ミスと時間を大幅に短縮
🔍 計算ミスは避けられない!だからこそ工夫が必要
- 電験二種の二次試験は計算量が非常に多く、計算ミスが頻発しやすい
- 私自身も、考え方は合っているのに計算結果が合わず、何度も心が折れそうになりました(笑)
🧮 計算量の多さがミスを引き起こす原因
- 6600などの大きな数値を二乗する計算が頻出 → 桁数が多くなりやすい
- 絶対値(実数部と虚数部の二乗和平方根)を求める計算が頻繁に登場
- 紙に二乗した値を書き出してから足し算 → 平方根を取る、という手順は時間がかかる上にミスしやすい👉転記ミスや計算ミスのリスクが高まる
✅ 電卓のメモリー機能で効率化!
紙にいちいちメモするより、電卓のメモリー機能を活用するのが圧倒的に効率的!
💡 電卓の機能を使うメリット
- 二乗和平方根を電卓操作だけで求められる → 手書きミスを防止!
- 計算スピードが格段に向上 → 本番での時間短縮に直結
- 転記ミスのリスクが激減 → ケアレスミスが減る
例えば、下記の公式に代入する計算は紙にメモしなくても電卓操作だけで答えが出せます!

💡 「電卓操作=難しそう」は思い込み!慣れればラクになる
- 私自身も最初は「電卓の機能を使いこなすのは難しそう」「操作ミスが増えるのでは?」と不安でした
- しかし、何度か練習するうちに手が自然と動くようになり、計算が楽に!
- むしろ手計算より正確で素早くなるのでおすすめ!
私自身、長い間電卓の機能を使わずに勉強を続けていました。しかし、「メモリー機能を活用すると計算が効率化する」という情報をたくさん目にし、試しに使ってみたところ、計算が格段に楽になり、もっと早くから使えばよかったと後悔しました。
🎯 計算ミスを防ぐためのコツ
- 電卓のメモリー機能を活用 → 転記ミスを防ぐ
- 計算が不安な場合は2~3回繰り返し計算して結果を確認
- 電卓操作に慣れるために普段から練習 → 本番でスムーズに使えるようにしておく
ミスを減らすための工夫と復習法
✅ 同じミスを繰り返さないために
- 計算問題を繰り返し解いていると、毎回同じようなミスをしてしまうことがあります
- そのため、復習時には間違えやすいポイントを意識的に何度も練習することが重要!
- 効率的な対策法としては以下の2つがおすすめです👇
- 解説ページに間違えやすいポイントを書き込む → 復習時に気付きやすい!
- 自分専用の「弱点ノート」を作る → 直前期に何度も見返せる!
📝 実際に私がよくミスしていたポイント
私自身も計算問題では頻繁にミスをしていました。以下は実際に弱点ノートにまとめて直前期に何度も見返したポイントです👇
⚠️ 私の頻出の計算ミスポイント(一例)
- 効率ηが%で与えられている場合は100で割る!
- 水車の比速度公式の分子は発電機出力ではなく、水車出力! → 出力を取り違えないよう注意
- 水圧変動率や上限比速度の公式が覚えにくい → 弱点ノートに記載
- 三相か単相か必ず確認! → 等価回路では三相の場合は相電圧で計算!
- 電力の単位はWなのかVAなのかを必ずチェック!
- Wの場合はcosθをかける
- VAの場合はcosθは不要
- 変圧器の並行運転などでは単位を合わせる!
- 三相の場合は線電圧を相電圧に直すのを忘れない!
- ZやXはp.u.なのかΩなのか単位に注意!
- 電力損失の倍数に注意!
- 単相2線 → 2倍
- 三相3線 → 3倍
- 直流機はブラシの電圧降下を忘れない!
- 誘導機は三相の場合、鉄損・銅損は3倍にする!
- 極数と極対数を混同しない!
- 自動制御のナイキスト線図は開ループゲイン!
🔥 弱点ノートの活用法
- 間違えたポイントをすぐにノートに追記 → 復習時に見返すクセをつける
- 直前期には毎日ノートをチェック! → 苦手ポイントを叩き込む
- 本番直前はノートだけで復習するのも効果的! → 暗記系ミスを防止
試験本番で計算問題を効率よく解くコツ
時間配分と取捨選択のテクニック
✅ 時間配分と問題選択が超重要!
電験二種二次試験では、時間配分と問題選択が合否を大きく左右します。
特に計算問題は1問30分以内で解答するのが理想的です。
一度選んだ問題が解けなくても、他の問題に切り替える時間はほとんどありません。
そのため、最初に**「解ける問題を選ぶ」ことが非常に重要!**
🔥 問題選択のポイント
試験本番で選ぶべき問題は以下のようなものです👇
✅ 選ぶべき問題
- 過去問の類題 → 解法パターンがすぐに思い浮かび、答えまでの道筋が見える問題
- 計算量が少なく、計算ミスのリスクが低い問題
- 短時間で解答できる問題 → 複雑な手順が不要で、サクッと計算できるもの
🚫 避けるべき問題
逆に以下のような問題は時間を浪費する可能性が高いため避けるべきです👇
- 初見の問題や奇問 → 解法が思い浮かばず、無駄に時間を使ってしまう
- 計算量が多く、解答に時間がかかる問題
- 複雑な公式や解法を使う問題 → 計算過程が長く、計算ミスのリスクが高い
⚠️ 時間がかかる計算問題の具体例
以下のような問題は計算量が多く、時間がかかるため注意が必要です!
- ループ系統や一線地絡、同期機ベクトル計算 → 複素数計算が多く、手間がかかる
- 分布負荷など積分を使う問題 → 手計算だと時間がかかりすぎる
⏱️ 短時間で解ける問題の具体例
本番では計算量が少なく、短時間で解ける問題を優先するのが鉄則です!
- 水力発電の問題(積分を使うものは除く) → 基本的な公式で解ける
- 施設管理の問題 → 概算や単純な計算が多い
- 単相変圧器の問題 → 計算量はそれほど多くなく、シンプルな計算で解答できる
💡 過去問を繰り返して「選ぶべき問題」を見極めよう!
- 過去問を繰り返し解くことで、解きやすい問題と手間のかかる問題が見分けられるようになります!
- 本番で迷わないために、過去問演習で問題選択の感覚を身につけることが大切です! 💪
計算ミスを防ぐ見直しのポイント
🔍① 問題の意図・原理を考える(論説問題と絡めると理解が深まる)
ただ計算結果を確認するだけでなく、問題の意図や原理を意識することでミスに気づきやすくなります!
💡 具体例
- 「完全攻略 電力管理」P.68 問題40:系統連系前と連系後の短絡計算
- 系統を連系すると短絡インピーダンスが小さくなり、短絡容量・短絡電流は増加します。
- この問題では、連系によって短絡電流が増加するため、遮断機の定格容量を上げたり、限流リアクトルを設置する必要があるという意図があります。
- もし計算結果が連系前より小さくなってしまった場合は、問題の意図と異なるため「計算ミスでは?」と気づくことができます!
🔢② 公式に極端な数字を当てはめてチェック!
- 計算ミスを見抜くには、公式に極端に大きい or 小さい数値を当てはめるのも効果的です。
💡 例
- 負荷電流を求める公式において、負荷が極端に小さい場合や大きい場合を想定して計算
- 極端な値で計算結果をチェック
→ 現象や意図と異なる結果が出れば「公式が違う?計算ミスかも?」と気づきやすくなります!
まとめ:計算問題対策で合格に近づこう!
🔥計算問題対策のコツ!
- ✅ 過去問を徹底活用!
過去問を繰り返し解くことで典型的な解法パターンを体に叩き込むことが重要です。見た瞬間に解法が浮かぶレベルまで仕上げましょう!
- ✅ 公式は導出だけでなく暗記!
本番では時間との勝負です。公式の導出に時間をかける余裕はないため、できるだけ暗記しておきましょう!
暗記しておけば、試験ではすぐに代入計算に移れます。
- ✅ 電卓をフル活用!
電卓のメモリー機能を駆使すれば、計算ミスを防ぎつつ時間を大幅に短縮できます。普段から電卓の操作に慣れておきましょう!
- ✅ ミスしやすいポイントは徹底復習!
符号ミスや単位の変換ミスなどは試験本番でも頻発しがちです。間違えやすいポイントは意識的に復習し、同じミスを繰り返さないように対策しましょう!
⚡️ 試験本番で計算問題を効率良く解くコツ!
- ✅ 問題選択で合否が決まる!
本番では解きやすい問題から優先的に解答することが鉄則です。難問に時間をかけすぎず、確実に得点できる問題を逃さないようにしましょう!
- ✅ 問題の意図や原理を理解!
問題を解く際は、単なる計算だけでなく原理や現象を意識しましょう。意図を理解することで計算ミスに気づきやすくなり、見直しの精度も向上します!
電験二種二次試験は計算問題が合否を分ける重要なパートです!
このコツを押さえて、本番で確実に得点できる力を身につけましょう! 💪⚡