どうせ電験三種を受けるなら、ほかの資格も一緒に狙えたらお得じゃない?
実はその発想、かなりアリなんです。
私自身、電験三種に合格した翌年に「エネルギー管理士(電気)」と「電験二種一次試験」も受験し、どちらも一発合格という結果に。
特に驚いたのは、電験三種の知識だけでエネ管の2科目が合格ラインに到達し、電験二種一次試験もノー勉で一発合格できたことです。
もし最初から知っていれば、同時受験で効率よく進められたのに…
そんな後悔も込めて、この記事では、
電験三種を軸にタイパ良く電験二種・エネ管を攻略する戦略を体験談ベースで詳しくご紹介します。
将来的に複数資格の取得を考えている方や、学習効率を重視したい方は必見です!
目次
🔚 結論:同時受験で“ワンチャン狙い”は大アリ!
電験三種をしっかり勉強しておけば、その知識はエネ管や電験二種にもそのまま使える!
特に、資格試験は科目合格制度があるうちに分散して受けるとラクです。
同時受験をうまく使えば、1年後・2年後の自分を圧倒的に楽にできます。
📚 なぜ同時受験がおすすめなのか?
電験三種・電験二種(一次試験)・エネルギー管理士(電気)は、それぞれ独立した国家資格ではありますが、実は試験範囲にかなりの重なりがあります。
私自身、以下のような流れで受験しました。
- 令和4年度上期:電験三種 一発合格
- 令和5年度:エネルギー管理士(電気)& 電験二種一次試験 一発合格
この経験からはっきり言えるのは、
電験三種の勉強をしっかりやれば、エネ管や電験二種一次にも通用する
ということ。
特に、エネ管はノー勉で過去問を解いてみたら、4科目中2科目が合格点を超えていたんです。
電験二種一次試験にいたっては、完全ノー勉で全科目一発合格でした。
だからこそ、「一発で全て合格しなくても、同時受験で科目合格だけでも狙っておく」という作戦は非常にタイパが良く、将来の自分をラクにしてくれます。
🔍 電験三種・電験二種・エネルギー管理士の試験範囲はどこまでかぶっている?難易度と特徴を解説
実際に受験してみて感じた「範囲の重なり」や「難易度の体感」を、以下にまとめました。
■ 電験三種 vs 電験二種(一次試験)
科目 | 試験範囲の違い | 難易度の体感 | 備考 |
---|---|---|---|
理論 | 微積・ラプラス変換など追加あり | やや高め(計算問題が中心で時間が足りない) | 電験三種で8割取れるなら6割狙える |
電力・機械・法規 | 範囲が少し広くなり、内容がやや深くなる | 普通(論説中心で時間に余裕あり) | 電験三種の知識で対応可能な問題が多い |
■ 電験三種 vs エネルギー管理士(電気)
エネ管の課目 | 対応する電験三種科目 | 試験範囲・特徴 | 難易度の体感 |
---|---|---|---|
課目Ⅰ(法規) | 法規(ただし法律は異なる) | 扱う法律が違う為、一から学ぶ必要はあるが、暗記量は少なく、計算問題は簡単 | ★☆☆(一番簡単) |
課目Ⅱ(電気基礎) | 理論(回路計算・電気計測)+機械(自動制御・情報) | 回路計算、電気計測は電験三種の理論でカバー可能 ラプラス変換、ベクトルオペレータなど追加あり | ★★☆(一部要対策) |
課目Ⅲ(設備・機器) | 電力(配電)+機械(四機・パワエレ) | 電験三種の知識があれば充分だが、省エネ知識が加わる | ★☆☆(三種の知識があればラク) |
課目Ⅳ(電力応用) | 機械(電動力応用・照明・電気化学・電気加熱・誘導機・パワエレ) | 微積、物理の知識が必要 | ★★★(最難関) |
4科目の中では課目Ⅰが1番難易度は低いと感じましたが、電験三種の知識がある私にとっては、課目ⅡとⅢが楽に感じました。
⏱️ 実際にかかった勉強時間と労力の比較
それぞれの資格に費やした勉強時間は以下の通りです。
資格 | 勉強時間 | 補足 |
---|---|---|
電験三種 | 約1,000時間(実質1年間) | 途中で中断した期間を除いて換算 |
エネルギー管理士(電気) | 約300〜400時間(5ヶ月) | 電験三種の知識を活かして短期集中 |
電験二種(一次) | 0時間 | 完全ノー勉で合格(電験三種とエネ管の知識のみ) |
こうして見ると、電験三種の勉強がそのまま他資格にも活かせることが分かります。
🗓️ 資格別の試験日程とスケジュール感
試験日程が重なりすぎないか?
についても、実際の受験を通して注意点が見えました。
資格 | 試験時期 | 備考 |
---|---|---|
電験三種(上期) | 7月中旬~8月下旬 | CBT方式:日程選択制、筆記方式:1日 |
エネルギー管理士(電気) | 7月下旬~8月上旬 | マークシート式・4科目一括受験 |
電験二種一次試験 | 8月下旬 | 電験三種と1週間差 or 同日になることも |
⚠ 注意点
- 筆記式で電験三種を受ける場合は、電験二種一次と同日または翌日になることもあります。
- 事前に受験日程を確認して、体力的な余裕と戦略的な受験順を考える必要があります。
🧑🎓 【体験談】電験三種→エネ管→電験二種の順で受験した結果
私が実際にたどった受験ルートは、
- 電験三種(令和4年度上期)
- エネルギー管理士(令和5年度)
- 電験二種一次試験(同年)
という流れでした。ここでは、実際の得点や体感も交えながら「同時受験しておけばよかった」と思った理由を正直にお話しします。
📊 【令和4年度上期】電験三種 試験結果
まずは電験三種の成績です。かなり本気で取り組んだ結果、全科目で安定して合格点を超えることができました。
科目 | 得点 | 判定 | 合格基準 |
---|---|---|---|
理論 | 80点 / 100点 | ◎ 合格 | 60点以上 |
電力 | 85点 / 100点 | ◎ 合格 | 60点以上 |
機械 | 60点 / 100点 | ◎ 合格 | 55点以上 |
法規 | 88点 / 100点 | ◎ 合格 | 54点以上 |
⚡ 電験三種の知識だけでエネ管の2科目に合格点到達
電験三種に合格した半年後、試しに何の準備もなくエネルギー管理士(電気)の過去問(令和4年度)を解いてみました。
結果はこんな感じ👇
📌 過去問チャレンジの結果(令和4年度)
科目 | 得点 | 正答率 | 判定 |
---|---|---|---|
課目Ⅰ(法規) | 96 / 200点 | 48% | ❌ 不合格 |
課目Ⅱ(電気基礎) | 96 / 150点 | 64% | ✅ 合格圏内 |
課目Ⅲ(設備・機器) | 141 / 200点 | 70.5% | ✅ 合格圏内 |
課目Ⅳ(電力応用) | 102 / 200点 | 51% | ❌ 不合格 |
※合格基準は正答率60%以上
完全ノー勉でこの結果。
電験三種の知識だけで意外と解けるんだなと思いました。
🎯 【令和5年度】電験二種一次試験はノー勉で一発合格できた理由
エネ管を受験した流れで「せっかくだから電験二種一次も受けてみるか」と、完全ノー勉で試験会場へ。
前日まで過去問も見ず、「何問あるんだろう?」くらいの状態でしたが…
科目 | 得点 | 正答率 | 判定(合格基準) |
---|---|---|---|
理論 | 58 / 90点 | 64% | ◎ 合格(60%以上) |
電力 | 55 / 90点 | 61% | ◎ 合格(60%以上) |
機械 | 79 / 90点 | 87% | ◎ 合格(60%以上) |
法規 | 70 / 90点 | 77% | ◎ 合格(60%以上) |
📝 結果:まさかの全科目一発合格(笑)
自分でも「いや、マジか」と驚きました。
体感としては、こういう印象でした👇
◆ 電験三種との比較体感(一次試験)
- 出題レベルは「三種+α」
→ 三種で8割解ける実力があれば、二種一次でも6割は狙える感覚。 - 理論以外は“知識問題中心”で時間にも余裕あり
→ 論説がメインで、ある意味三種より楽かも。 - 理論だけは難しい
→ ラプラス変換や微分方程式など、三種では扱わない内容が出てくるので、そこは完全にお手上げの問題も…。
🌀 「同時受験しておけばよかった」と後悔したリアルな話
正直、電験三種を受けた当時は「エネルギー管理士」の存在すら知りませんでしたし、「二種なんて別世界の話」くらいに思っていました。
でも、後から知ったんです。
- エネ管の試験範囲が三種とかなりかぶっていること
- 三種の勉強直後なら、エネ管で科目合格できる可能性が高いこと
- 実際に三種と同時受験して、4科目中3科目をノー勉で合格した人もいること
私の場合、過去問を解いた感じからしても2科目合格はほぼ確実でした。
つまり、あのとき同時受験しておけば、翌年は残り2科目だけ対策すればよかったというわけです。
さらに、令和5年度にはエネ管が本命だったこともあり、「どうせなら二種一次も受けておこう」と軽い気持ちで受験。
結果は前述の通り、まさかの全科目合格。
🛤️ おすすめの試験ルートと受験戦略 ~私が実践した“効率重視”の3資格ルート~
電験三種を勉強していると、「いずれ二種やエネ管も取りたい」と考える方も多いと思います。
3つの資格を全て目指す場合でも、順番と戦い方を工夫すれば、「無駄のない戦略的な進め方」が可能です。
このパートでは、私が実際に【電験三種 → エネルギー管理士 → 電験二種】という順番で受験した経験をもとに、タイパ良く合格を目指すためのおすすめルートと受験戦略をご紹介します。
🔽 おすすめパターン早見表
タイプ | ルート | 戦略のポイント |
---|---|---|
確実重視 | 電験三種 → エネ管 → 電験二種 | 王道。徐々にステップアップ |
知識連携重視 | 電験三種 → 電験二種 → エネ管 | 二種→エネ管で微積・ラプラスが活きる |
タイパ重視 | 電験三種+(エネ管 or 二種)同時受験 | 同時に受けて“ワンチャン科目合格”を狙う |
あなたの学習ペースや受験目的に合わせて、無理のないルートを選んでくださいね!
📐 【王道ルート】電験三種からのステップアップ戦略(電験三種 → エネ管 or 電験二種)
まず基本となるのが「電験三種合格後に上位資格を目指す」王道ルートです。
私もこの流れで進めました。
✅ 王道ルートのパターン例
- 電験三種 → エネ管 → 電験二種(私が実践したルート)
- 電験三種 → 電験二種 → エネ管(こちらを推す声も多い)
📌 なぜこの順番がいい?
- 電験三種がベースになる
→ エネ管も電験二種一次も、三種の知識が土台になるため。 - ラプラス変換・微積が共通する
→ エネ管で初めて学ぶ人も多いですが、電験二種にも頻出。
→ 順番はどちらでもOKですが、どちらかで覚えれば両方に使えるので無駄がない。
🔍 私の実感
電験二種一次試験では、三種の知識だけでなく、エネ管で覚えた照明の色温度や回生エネルギーの知識が地味に役立ちました。
科目ごとに知識がつながっていく感覚があって、「このルートでよかったな」と今では感じています。
⏱️【タイパ重視】電験三種と同時に受験して“科目合格”を狙う
もうひとつの戦略がこちら。
**「電験三種に合格できそうな年に、エネ管や電験二種も同時に受けておく」**というやり方です。
もちろん、全科目一発合格できれば理想ですが、現実的には「科目合格できればラッキー」という感覚でOKです。
- 電験三種の勉強が順調で手応えがある人
- 将来的に二種やエネ管を考えている人
- 来年以降の負担を軽くしたい人
同時受験のメリット
- 1年後の勉強がラクになる
→ 科目合格制度を使って、次年度は残りの科目に集中できる。 - 知識がフレッシュなうちに活用できる
→ 三種の勉強直後なら、知識が頭に残っているので効率的。 - 「ワンチャン」で受かったらラッキー
→ 実際、私もノー勉で電験二種一次を一発合格できました。
同時受験のデメリット
- 受験料の負担が大きい
→ 電験二種やエネ管の受験料は高め。科目合格の場合、翌年も再受験が必要になるため、トータル費用がかさみます。 - 一発合格は難しい可能性あり
→ ノー勉で科目合格を狙う戦略のため、全科目一発合格には向かない。一発合格にこだわる人は翌年に集中して勉強した方が確実です。 - 勉強時間が確保しにくい
→ 複数試験の準備は現実的に厳しい。無理に詰め込むより、電験三種の知識が新しいうちに翌年に備えてじっくり対策するのもアリ。
- 「全部一発合格」じゃなくてもOK
→ 科目合格で十分リードできる! - 「今の力でどこまで通用するか」を試す意味でも◎
⚠️ 【注意点】電験二種の“二次試験”だけは別次元!
ここまで効率重視のルートをご紹介してきましたが、一つだけ気をつけてほしい注意点があります。
それは――
電験二種の二次試験は、一次やエネ管とは“別モノ”レベルで難しい
ということです。
❗ 二次試験の難しさはここが違う
- 記述式で、思考力・表現力が必要
→ 択一式と違って「何を書けば点になるか」が分かりづらい - 試験対策に時間がかかる
→ 私の場合も、二次試験対策だけで実質1年分の学習時間が必要でした - 単なる知識では太刀打ちできない
→ 過去問を通じて「書く練習」や「部分点を取る技術」が不可欠
💡 ここは割り切りも大事
- 電験二種二次だけは、他と切り離してじっくり取り組む意識が必要
- 同時受験のノリで挑むと、痛い目にあいます(笑)
🎉 まとめ|電験三種の勉強は他資格にも通用する!「同時受験」は想像以上にお得!
今回の記事では、私自身の実体験をもとに「電験三種・電験二種・エネルギー管理士(電気)」の同時受験・ステップアップ戦略についてご紹介しました。
あらためて、この記事のポイントを振り返っておきます👇
📝 この記事で伝えたかったこと
- 電験三種の知識は、エネ管・電験二種一次試験でも通用する
- 同時受験で科目合格しておくと、翌年の勉強がグッと楽になる
- 電験二種の一次試験は「三種+α」レベル。ノー勉でも合格の可能性あり
- ただし、電験二種の二次試験だけは別格。対策には1年の覚悟を
- 将来的に複数資格を狙うなら、ルートと時期を戦略的に組むと“タイパ最強”
🎤 最後にひとこと
私自身、「もっと早く知っていれば…」と少し後悔した経験があるからこそ、これから資格に挑戦する方には**“知らないままチャンスを逃してほしくない”**という思いでこの記事を書きました。
資格試験は長期戦に思えますが、うまく戦略を立てれば最短ルートで複数資格を手に入れることも十分可能です。
ぜひ、自分に合ったルートを見つけて、電験・エネ管攻略に役立ててください!