目次
この記事の内容
私は高学歴ではなく、勉強が得意というわけでもありませんでした。それでも独学で電験二種に合格することができました。この経験を通じて得た知識や工夫をもとに、同じ目標を持つ方々に参考にしていただける勉強法をご紹介したいと思います。
私自身が実際に行った勉強法の中で効果的だったものを厳選し、合格までのロードマップやおすすめの学習法をまとめました。これから電験二種を目指す方にとって、少しでも役立つ情報になれば幸いです。
二次試験が本番!膨大な学習時間と対策が必要!
電験二種の試験では、二次試験対策が合否を分ける重要なカギとなります。イメージとしては、大学入試で言うところの一次試験が共通テスト(旧センター試験)、二次試験が国立大学の二次試験にあたるようなものです。
二次試験はレベチ!
難易度は三種やエネ管(電気)、電験二種一次試験の比ではありません。レベチです(笑)
電験三種をMARCHレベルだとすれば電験二種二次試験は早慶 or 旧帝大くらいの差があります。(異論は認めます)
一次試験は三種+αの知識で解けますが、二次試験は記述式で内容も全く別物の試験です。
そのため、二次試験の対策には膨大な学習時間と徹底した演習が必要になります。計算問題や論説問題への対策を万全にすることで、合格への道が大きく開けます!
合格までのロードマップ(おすすめ勉強方法)
私が独学で電験二種に合格するために実践した勉強法の中から、特に効果があったものを厳選してご紹介します。勉強期間は余裕をみて1年(~1000時間程度)を想定しています。ただし、学習スタイルは人それぞれ異なるため、あくまでも参考として捉えていただき、自分に合った方法で効率よく学習を進めていただければ幸いです。
【計算】基本的な公式や解法をマスター(1~3ヵ月目)
【二次試験の計算問題の特徴】
電験二種の二次試験における計算問題は、電験三種の知識を基盤にしながらも、全く異なるタイプの問題が出題されます。そのため、「三種の範囲の応用問題」といったイメージではなく、全く新しい分野・考え方に取り組む必要があります。
【学習の流れ】
まず、いきなり問題を解き始めるのではなく、必要な公式や基礎知識、そして問題を解くための考え方を一から学ぶことをお勧めします。その上で問題演習を行うと、効率的に学習を進めることができます。
【使用する参考書】
使用する参考書としては、電気書院の「これだけシリーズ」を強くおすすめします。このシリーズは二次試験に特化しており、最初に必要な公式や考え方を詳しく解説しています。三種の復習から始まり、二種レベルの基本的な解法まで網羅しているため、二次試験初学者にも非常に適しています。また、この参考書には過去問レベルの問題も収録されており、三種の復習と二種の基礎固めを同時に進められる点が非常に魅力的です。
「これだけ電力管理(計算編)」と「これだけ機械制御(計算編)」の2冊を活用し、それぞれ最低3周は学習して、大半の問題を解けるにすることで十分な成果が期待できます。(これだけでもワンチャン計算問題は合格点目指せるかも?)
確実に合格点を目指すなら、「これだけシリーズ」を学習した後に「完全攻略」に取り組むこともおすすめです。
最初の学習段階で「必要な公式や考え方を理解する」ことを重点に置き、段階的に過去問レベルの問題へと進んでいくことで、確実に試験対策が進められるでしょう。
【計算】過去問(新制度)の解法暗記/アウトプット(4~6ヵ月)
【使用する問題集】
電験二種二次試験に挑むにあたり、新制度の過去問を解法暗記とアウトプットの面からしっかり対策することが重要です。おすすめの問題集として、オーム社の「完全攻略」を紹介します。
この問題集では平成7年度から平成30年度までの過去問が分野別に並べられており、傾向を掴みやすい構成になっています。また、新制度の過去問の解法パターンをマスターするのに非常に効果的です。同じ新制度の過去問は、「これだけシリーズ」にも掲載されていますが、内容が重複している場合は飛ばしても問題ありません。
「完全攻略」の特徴は、問題が中心であり、解説が簡潔なため、過去問を効率的に周回できる点です。この構成により、新制度の過去問の解法を一通りマスターするために最適なツールとなっています。
【完全攻略を使用した学習と得られる成果】
私自身の学習法として、対称座標法やパワーエレクトロニクス分野を割り切って捨てました。また、一部の問題はどうしても理解できず飛ばしましたが、全体的に解けるようにすることを目指せば、令和の電験二種二次試験の計算問題にも対応できると考えています。
最低でも3周、できれば5周以上取り組むことをおすすめします。解けなかった問題を確実に解けるようにすることに加え、全ての計算問題について頭の中で解法が思い浮かび、答えまでの道筋が描けるようにする練習を行いましょう。
【時間配分と問題選択の重要性】
二次試験では、問題選択と時間配分が非常に重要です。選択した問題が解けなかった場合、他の問題に切り替える時間はほとんどありません。特に機械制御では計算問題が多く、60分で2問を解く必要があるため、考える時間は限られています。問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶ訓練が求められます。
この訓練には「完全攻略」が適しています。問題を見たら頭の中で答えまでの道筋が思い浮かぶか実施し、解説を確認し、次に進むというサイクルを繰り返すことで、効率的に全ての問題を周回できます。ただし、「完全攻略」の解説が簡潔すぎる為、解説を読んでも分からない時は「これだけシリーズ」や電気書院の「戦術で覚える!」などの解説が詳しい問題集で確認するのが良いでしょう。
なお、この瞬時に解法が思い浮かぶ訓練はこの期間で実施しなくても充分間に合うと思います。(私自身は直前期に実施)
【論説】解答暗記(7~9ヵ月)
【論説対策のタイミング】
試験対策では、最低でも試験の3か月前、可能であれば半年前から論説対策を始めることをおすすめします。論説は暗記中心の内容のため、あまり早くから始めても忘れてしまいがちです。また、二次試験の勉強では計算がメインとなるため、論説の学習は後半に回すのが効率的です。ただし、二次試験の論説は覚える内容が非常に多く、繰り返し学習する必要があるため、3か月~半年前から始めておくのが無難だと考えています。
【具体的な対策内容】
機械制御では論説がほとんど出題されないため、電力管理の対策に集中すれば問題ありません。使用する問題集として、私は電気書院の「キーワードで覚える!」を活用しました。「完全攻略」や「これだけ電力管理(論説編)」に掲載されている問題も学習しましたが、私が合格した令和6年度の試験では「キーワードで覚える!」にしか載っていない知識が多数出題されました。
計算問題はある程度パターン化されているため、解法パターンを覚えれば対処できますが、論説では知識量が重要です。「完全攻略」や「これだけシリーズ」では過去問を押さえることはできますが、過去問と同じ問題や類題が出ない場合、解答が難しいと感じることがありました。一方で、「キーワードで覚える!」は過去問中心の構成ではありますが、解説が非常に充実しており、解答を丸暗記するのではなく、しっかり理解することで応用が利くようになります。また、関連知識も掲載されているため、知識量を十分に増やすことができると感じました。
ただし、「キーワードで覚える!」の解説量が多い分、1問進めるのに時間がかかることがあります。また、解答と解説が一緒になっているため、本番で記述すべき箇所を自分でピックアップする必要があります。(実際にはキーワード付近が解答の要点になることが多いです。)
【時間と記憶の管理】
「キーワードで覚える!」には電力管理の問題が96問あります。1日1問進めた場合でも3か月かかる計算です。論説は記述式のため、ある程度自分の言葉に置き換えて覚える必要がありますが、私は本文をほぼ丸暗記しました。そのため、1問覚えるのに1時間ほどかかりました。また、時間が経つと忘れてしまうため、翌日、1週間後、1か月後、2か月後と復習を重ね、直前期にも復習を行い、合計5回以上は周回しました。
【計算と論説の並行学習】
論説対策を進める際に注意したい点のひとつは、論説学習に集中しすぎることで、これまで学習してきた計算問題の内容を忘れてしまうリスクです。そのため、論説の学習を進める際は、計算問題の復習と並行して取り組むことが大切です。
具体的には、日々の学習スケジュールに計算問題の復習を組み込み、バランスよく時間を配分することを心がけましょう。これにより、計算問題の解法をしっかりと維持しつつ、論説対策を効率的に進めることができます。
私自身、この時期から並行学習で勉強量が多くなり、正直きつかったですが、しっかりとした計画を立て、論説と計算のどちらも疎かにしない学習を行うことで、二次試験に向けた万全の準備が整うはずですので、頑張りましょう!
総復習および令和の過去問で本番のシミュレーション(10~12ヵ月目)
試験が迫る本番3ヵ月前は、これまでの学習の集大成を行う大切な時期です。この時期には、以下の2つのポイントに重点を置いて学習を進めると効果的です。
- 令和の過去問を活用:これまでに学習してきた内容を総動員し、令和時代の過去問を解くことで、実戦感覚を養います。実際に出題された問題を解くことで、弱点を見つけたり、得点力をアップさせたりすることができます。
- 学習成果の総復習:過去に学んだ内容を改めて復習し、自分の理解度を確認します。これにより、知識を定着させ、本番で自信を持って挑めるようになります。
この2つのステップを実践することで、本番への準備を万全にし、目標達成に一歩近づくことができるでしょう!
【令和の過去問活用法】
「キーワードで覚える!」には一部令和の過去問が含まれていますが、「完全攻略」には令和の過去問は含まれていません。そのため、実力を試すために令和の過去問を使い、時間を測りながら実施することをおすすめします。
【令和の過去問で本番をシミュレーション】
令和の過去問を解く際、私は実際に問題用紙と解答用紙を印刷し、本番と同じ環境を再現して取り組みました。過去問に取り組む主な目的は以下の通りです。
- 時間配分の確認
- 問題選択の練習
- 解答用紙に記述するスキルの向上
二次試験では、問題を解くスキルだけでなく、適切に問題を選択する力や、採点者に分かりやすく記述するスキルが求められます。
【記述における時間とバランスの重要性】
実際に過去問に取り組むと、問題を解くだけでなく、解答用紙に記述する作業が時間を大きく消費することが分かりました。問題用紙に解答を作成してから記述する方法では時間が足りなくなりやすく、解答をすべて記述用紙に書き込むと量が多すぎて非効率です。そのため、以下のバランスを意識しながら訓練することが必要です。
- 計算問題では細かく書きすぎず、減点を防げる最低限の記述にとどめる。
- 公式解答を事前に確認し、記述量の目安を把握しておく。実際に公式解答を見ると、意外に記述量が少ないことが分かります。
【成績向上のポイント】
計算問題については「完全攻略」、論説については「キーワードで覚える!」をしっかりとマスターすれば、令和の過去問を解いた時点で合格点に到達できると思います。私は令和元年度から令和5年度までの過去問を実施しましたが、自己採点の結果では余裕を持って合格点を超えていました。
過去問を本番のシミュレーションとして活用し、時間配分や記述のスキルを徹底的に鍛えることで、二次試験の本番でも力を発揮できるはずです。
まとめ
🔢 計算は「これだけシリーズ」と「完全攻略」で攻略!
- 計算対策は、まず 「これだけシリーズ」 で基礎をしっかり固める!
- 次に 「完全攻略」 を使って新制度の過去問の解法パターンをマスター!
- この2段階の演習をすることで、計算問題の得点力が大幅アップ!
🗝️論説対策は「キーワードで覚える!」を徹底活用
- 論説対策は、定番の 「キーワードで覚える!」 を隅々までやり込む!
- 頻出テーマや重要ワードを網羅することで、安定して得点できるように!
⏱️ 令和の過去問で本番シミュレーション
- 本番さながらの緊張感で 令和の過去問 を解く!
- 時間配分や解答スピードを意識してシミュレーションすることで、本番でも落ち着いて対応できる!
🚀 この勉強法で合格点に到達!
- 計算と論説をバランスよく対策し、令和の過去問で仕上げれば、合格はグッと近づく!
- 継続的に対策を進め、合格をつかみ取りましょう!🔥