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【電験二種合格者が直伝!】二次試験を攻略する為の2大戦略

2025年3月25日

電験二種の二次試験対策をイメージした近未来的なイラスト。中央に開かれた参考書があり、左側には青く光る回路図と太陽光パネル、右側には数式が浮かぶ空と風力発電設備が描かれている。

電験二種の二次試験では、
「計算問題も論説問題も難しい…どこに力を入れればいいの?」
と悩む方が多いのではないでしょうか。

私自身、高学歴でもなく、勉強が得意だったわけではありませんが、独学で合格できたのは“正しい戦略”を実践したからだと実感しています。

この記事では、私が合格につながった**「計算問題を完答し、論説問題で確実に部分点を取る」という2大戦略**を詳しく解説します。

「なぜ、この戦略がいいのか?」
という疑問に、経験者の視点から計算問題と論説問題の特性を交えて解説します。

これから電験二種の合格を目指す方にとって、貴重なヒントになれば嬉しいです。

この記事で分かること

  • 二次試験の特徴
  • 二次試験の計算問題と論説問題の特性
  • 二次試験に合格する為の戦略
  • 計算問題対策と論説問題対策のおすすめ参考書と特徴

⚡️電験二種二次試験の概要と特徴

電験二種(第二種電気主任技術者試験)の二次試験は、最終関門となる重要な試験です。一次試験を突破した人だけが挑戦できる試験であり、計算問題と論説問題が出題されます。合格率は約10〜20%と低く、難易度が非常に高いのが特徴です。

試験概要

  • 試験科目: 電力管理、機械制御の2科目
  • 出題形式: 記述式(論説+計算)
  • 出題問題数
    • 電力管理:6問の中から4問選択
    • 機械制御:4問の中から2問選択
  • 試験時間:
    • 電力管理:120分
    • 機械制御:60分
  • 配点と合計点
    • 電力管理:120点満点(30点×4問)
    • 機械制御:60点満点(30点×2問)
  • 合格基準: 2科目合計で60%以上(180点満点で108点以上)かつ各科目平均点以上 ※年度によって合格基準が引き下げられることもあります

⚙️ 試験の特徴

  • 電力管理
    発電所・変電所、送配電、施設管理に関する内容で計算問題と論説問題がバランス良く出題される。計算問題、論説問題ともに非常に難易度の高い問題が出題される。
  • 機械制御
    自動制御や四機、パワエレの計算問題が中心。計算が多く、時間が足りなくなりやすい。

二次試験を攻略する為の戦略

電験二種二次試験は計算問題と論説問題が出題されますが、それぞれの問題の特性を理解して適切に対策すれば、合格点を確実に取ることができると感じています。
以下に計算問題と論説問題の特性と二次試験に合格する為の2つの戦略を実体験ベースで解説します。

  • 計算問題は完答を目指す
  • 論説問題で部分点を狙う

🔢 計算問題を制する者は二次試験を制す!

ポイント

  • 計算問題が解けるようになることは合格点に達するための必須条件
  • 計算問題をマスターするには時間がかかる為、長期的な学習時間を確保する
  • 計算問題は過去問の類題が多い

計算問題対策の重要性】

電力管理では6問中2~4問、機械制御ではほとんどが計算問題として出題されるため、計算問題が解けるようになることは合格点に達するための必須条件です。一方で、論説問題は知識量が重要であるため、部分点は狙いやすいですが、完答することは難しいです。しかし、計算問題については解法パターンをしっかりとマスターすれば満点を取ることも十分可能です。

【電験三種と二種二次試験の計算問題の違いについて】

電験三種の計算問題は、数学を使った電気やモーターに関する問題が中心で、1問あたり約5分ほどで解けるイメージです。一方、電験二種の二次試験では、計算問題のレベルが大きく上がり、もはや電気の問題では無く、難関大学の数学や物理の問題に近い印象があります。1問を解くのに平均で30分程度を要するため、計算スキルや時間管理が非常に重要になります。

計算問題の特性と学習のポイント】

二次試験の計算問題は、答えを導き出すまでに多くのステップが必要であり、計算量も非常に多いです。そのため、公式や考え方、解法を正確にマスターするまでに時間がかかります。また、計算そのものに慣れるためには繰り返しの練習が不可欠です。

計算問題の学習では、以下のポイントを意識することをおすすめします:

  • 公式と解法の理解:公式をただ覚えるのではなく、その意味や使い方を理解することで応用力が身につきます。
  • 反復練習:同じ種類の問題を繰り返し解くことで、計算スピードと正確性が向上します。
  • 時間管理:計算問題にかかる時間を測りながら練習することで、試験本番での時間配分に慣れることができます。

【学習時間の確保】

計算問題に取り組むためには、暗記科目に比べて学習時間が長くなりやすいです。特に、解法パターンを自分のものにするまでには一定の時間が必要ですので、長期的な学習計画を立てることが成功への鍵となります。

計算問題を得意にすることで二次試験での得点を安定させることができるので、焦らず、地道に取り組むことが重要です。

【計算問題攻略の鍵は過去問の徹底活用】

計算問題は、過去問の類題が出題されることが多い傾向があります。また、新規の問題であっても、過去問の解法パターンをしっかりと理解し、記憶しておくことで対応が可能です。そのため、過去問を繰り返し行うことが計算問題の得点力を高める最も効果的な方法と言えます。

過去問の練習においては、オーム社の完全攻略」を活用するのがおすすめです。

📖 オーム社『完全攻略』の特徴

🔹 過去問が分野別に並べられていて、傾向が掴みやすい!
平成7年度から平成30年度までの新制度の過去問が分野ごとに整理されており、頻出パターンを効率的に把握できます。

🔹 新制度の解法パターンをマスターできる!
電験二種の新制度で求められる計算問題の解法パターンを体系的に習得するのに最適です。

🔹 解説が簡潔で周回しやすい!
「完全攻略」は問題が中心で解説が簡潔なため、スピーディーに演習を進められます。
その分、効率的に過去問を高速周回でき、解法が定着しやすくなります。

🔹 本番対策にも対応!
この一冊をしっかり攻略すれば、令和の電験二種二次試験の計算問題にも十分対応可能!
過去問演習で解法を定着させることで、本番でも瞬時に対応できる力が身につきます。

📝 論説問題で部分点を狙う!

ポイント

  • 電力管理では論説問題を解く必要がある
  • 論説問題は短時間で解答できる為、余った時間を計算問題の見直しに使える
  • 論説問題は安定した得点源になる

機械制御では論説問題がほとんど出題されませんが、電力管理では6問中3~4問が論説問題として出題されるため、4問を選択解答する電力管理では少なくとも1問は論説問題を解く必要があります。実際、私が受験した令和6年度の二次試験では、電力管理の6問中4問が論説問題であり、そのうち論説2問を選択して解答しました。

【論説問題の特徴】

論説問題は、完全な解答を作成するのが難しい一方で、自分の持っている知識を活かして記述すれば部分点を獲得する可能性があります。論説問題は、計算問題と比べると15分程度で解答が完了するため、余った時間を計算問題の見直しに充てることができます。この時間配分により、計算問題の正確性を向上させることができます。

【計算問題のリスクと論説問題のメリット】

計算問題では、満点を狙えるチャンスがある反面、ミスをした場合は大きく失点するリスクがあります。また、計算問題は解答の見直しにも時間を要するため、確実な解答が求められます。一方で、論説問題は満点を取ることは難しいものの、部分点を得られる可能性が高く、安定した得点源となる点で大きな利点があります。

【論説と計算問題のバランス】

試験時間を効率的に活用するためには、論説問題を先に解答し、計算問題に余裕を持たせる戦略が有効です。論説問題で必要最低限の得点を確保し、その後に計算問題をしっかりと見直すことで、より確実に完答を目指すことができます。

二次試験では、このような論説問題と計算問題の特性をしっかりと理解し、バランスを取りながら解答することが合格へのカギとなります。

【おすすめの参考書】

論説対策のおすすめの参考書は電気書院の「キーワードで覚える!」です。

📖 電気書院『キーワードで覚える!』の特徴

1. 問題数と解説が豊富で知識が定着しやすい!
収録されている電力管理の問題は96問とボリューム満点!
解答だけでなく、関連知識や補足情報も充実しているため、知識量をしっかり増やせます

2. 新旧制度の過去問を幅広くカバー!
旧制度の論説問題や口述問題から、新制度の過去問まで幅広く網羅。
さらに、オリジナル問題やアレンジされた過去問も収録されているため、本番で応用力が発揮できます。

3. 令和6年度試験でも的中!
私が実際に受験した令和6年度の電験二種二次試験では、『キーワードで覚える!』にしか載っていない知識が多数出題されました。
他の参考書にはない問題がカバーされており、差をつける対策が可能です。

🚀 論説対策は『キーワードで覚える!』で万全に!

電験二種の論説問題は幅広い知識が求められますが、『キーワードで覚える!』は網羅性と解説の丁寧さが抜群です。
論説対策に迷っている方は、ぜひ活用してみてください!

💡まとめ:計算問題と論説問題の特性を理解して合格に近づこう!

🔢 計算問題は合格への必須条件!得点源にするために徹底対策

電験二種の二次試験で合格するためには計算問題がカギを握ります。
過去問を徹底的にやり込み、解法パターンと計算スピードを身につけることが重要です。
計算問題を得点源にできれば合格がグッと近づきます!

📝 論説問題は効率よく得点!安定した部分点を狙う

論説問題は短時間で解答できるため、効率よく得点を積み重ねることができます。
たとえ難問が出題されても、キーワードや重要語句をしっかり記述すれば部分点が期待できるため、確実に対策しておきましょう。
論説は計算よりも安定して得点できるので、落とさずにしっかり拾うことが大切です。

⚔️ 計算+論説のハイブリッド戦略で合格を狙え!

この2つの特性を活かすには、論説問題で先に安定した得点を確保し、残りの時間を計算問題に充てる戦略が有効です。
論説で着実に部分点を稼ぎつつ、計算問題で完答を目指すことで合格点に届きやすくなります

この計算+論説の戦略で二次試験突破を目指しましょう!

  • この記事を書いた人
オシロスコープの正弦波波形

Noji

勉強が苦手だった自分が難関資格に合格できた勉強方法やモチベーションを維持した方法を自身の体験談に基づき発信します。 保有資格:電験二種、他

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