「お金の知識を身につけたい」
「損をしたくない」
そんな思いから、完全に知識ゼロの状態から、私はFP3級(ファイナンシャルプランニング技能士3級)の勉強を始めました。
勉強を始めた当初は、
「法律や保険、税金って難しそう…」
「範囲も広いし」
と不安でいっぱいでしたが、結果は見事余裕で一発合格!
本記事では、実際に私が行った勉強法やスケジュール、感じたこと、失敗した勉強法まで、リアルな体験談として赤裸々にシェアしています。
これからFP3級を受けようか悩んでいる方、独学での合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください!
目次
🎯 なぜファイナンシャルプランナー(FP3級)を受験しようと思ったのか?
私がファイナンシャルプランナー3級(FP3級)を受験しようと思った理由は、シンプルに
「お金の知識をちゃんと身につけたい」
と思ったからです。
たぶん、同じように感じている人は多いのではないでしょうか?
収入はあるのに、なぜかお金が増えていかない。そんなモヤモヤを抱えたこと、ありませんか?
私は電気機器メーカーで正社員として働いています。収入は安定していて、ボーナスも出るし、そこまで無駄遣いもしていないと思っていました。旅行も外食も控えめ。だから「まぁ自然と貯金は増えてるだろう」と、どこかで安心しきっていたんです。
でも、ある日ふと銀行口座をチェックしてみたら、驚きました。
「えっ…全然増えてない」
その瞬間、ゾッとしたんです。
何にお金を使ってるのかも把握してないし、保険もよく分からないまま入ってるし、将来の資産形成についても完全にノープラン。
このままだと、いくら収入があってもお金は貯まらないし、増えていかない…。
そんな焦りを感じたのが、FP3級を受験しようと思ったきっかけでした。
お金のことを「なんとなく」で済ませていた自分に気づいて、ちゃんと学ぼうと決めた。そんなタイミングだったんです。
🧠 当時の私の知識レベル|まさに“お金オンチ”からのスタート
FP3級を受けようと決めた当時、正直言って、私はお金に関する知識がほぼゼロでした。
「一般的な社会人なら知ってるよね?」というようなことさえ、私はよく分かっていなかったんです。
たとえば、こんな感じです👇
💸 ぜんぜん分かってなかったこと
- 社会保険って、健康保険や年金保険をまとめたものだったのか…初めて知りました
- 社会保険料は会社と折半してる?そうなんだ
- 「控除って何?」「非課税ってどういうこと?」→とにかく用語がチンプンカンプン
- 所得税の計算方法も全く知らず、「天引きされてるな〜」くらいの感覚
- 年金制度の種類(国民年金・厚生年金など)も違いがわからない
- 損害保険の種類(火災保険・地震保険・自賠責保険…)も言葉は聞いたことあるけどよく分からん
- 相続税や贈与税の存在すら知らなかった
- 所得の種類がこんなにあるなんて!
(利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・譲渡所得・雑所得…) - 医療費控除って?勝手にお金戻ってくるの?というレベル
- 傷病手当金や育休手当も「名前は聞いたことあるけど、いくらもらえるの?」状態
つまり、どれも「名前は聞いたことあるけど、中身が全然わかっていない」という感じで、お金・税金・保険についての知識は本当にまっさらな状態でした。
保険もとりあえず勧められたから入っといたくらいのノリでした(笑)
こうして振り返ってみると、よくこの状態から頑張ったなと思いました(笑)でも、FP3級は“ゼロからでもちゃんと学べば合格できる”試験だったからこそ、安心して勉強を始められたんです。
📚 FP3級に独学合格した勉強法|知識ゼロでも合格できたステップとは?
FP3級に合格するまで、私が実際に行った勉強法をステップごとにまとめました。
社会人で勉強時間が限られていても、「やることを絞って、やり方を間違えなければ合格できる」と実感した体験です。
- 教科書&問題集で“インプット→即アウトプット”
- マインドマップで全体像を“見える化”
- スキマ時間はYouTube学習で“ながら復習”
- 模擬試験で“仕上がり確認”
- 直前期は“問題集ガン回し”で総仕上げ!
📖 Step1:教科書&問題集で“インプット→即アウトプット”
まず最初に使ったのは、SNSなどでも評判の高いTAC出版の「みんほしシリーズ」。
- 📘『みんなが欲しかった!FPの教科書 3級』
- 📘『みんなが欲しかった!FPの問題集 3級』
知識ゼロの私でもスラスラ読み進められたので、初心者には本当におすすめです。
読んでいて分からない言葉が出てきた時はネットで調べたりしました。
✅ 私がやっていた学習サイクル
- 教科書の1セクションを読む
- その内容に対応する問題集の問題を解く
- 解説をしっかり読み込む
- 必要に応じて教科書に戻って復習
このテキストに書かれている推奨の使い方通りですが、
セクションごとに「読んで→すぐ解く」のサイクルを回すことで、インプットした内容をすぐに定着させることができました。
実技については、チャプターごとの学習が終わったタイミングで、問題集にある実技問題に取り組みました。
私はFP協会で受験したので、実技は「資産設計提案業務」のみ解きました。
🔰 初心者の方へアドバイス
知識がある人なら「問題集先行型」も効率的かもしれませんが、私のように知識ゼロから始めるなら、まずは教科書で丁寧に理解してから問題集に取り組むのが◎です。
問題集では「正解・不正解」だけでなく、「なぜ〇か?なぜ×か?」まで考えるのがポイント。理解の深さが全然変わってきます。
🧠 Step2:マインドマップで全体像を“見える化”
1周終えた後、「なんとなく問題は解けるけど、全体がつながってない…」と感じるようになりました。
そこで、教科書をもう一度読み返しながら、マインドマップを作成し、知識を視覚的に整理しました。
⛔ ここでの失敗ポイント
- マインドマップの作成は時間がかかる
- 試験対策という観点では“効率が悪い”
正直、マインドマップは知識の整理にはなりましたが、試験にはあまり直結しなかったので、「時間対効果」は低かったかもしれません。
実際に作ったマインドマップの一部です。B5ノート2ページ(見開き1ページ)に1セクションの内容をまとめました👇

🎧 Step3:スキマ時間はYouTube学習で“ながら復習”
家でゴロゴロしている時は、YouTubeの「最速FP」チャンネルを活用していました。
📱 活用した動画
- 講義動画(ポイント解説→過去問演習)
→ 1本約5分×全69本を1周 - 過去問演習動画(過去問だけを解説)
→ 1本5〜15分×全43本を2周
これらの動画はスローペースなので2倍速で視聴するのがコツです。テンポよく復習できるし、集中力も上がります。
テンポ良く進めることで問題文を見て瞬時に答えを出す練習にもなりました。
【講義動画】
【過去問演習動画】
🧪 Step4:模擬試験で“仕上がり確認”
ある程度知識が固まってきたら、問題集に付属の模擬試験を実施して実力チェック!
手元にスコアは残っていませんが、だいたいこんな感じでした👇
- 学科:47~48点/60点(約78~80%)
- 実技:80点/100点(80%)
FP3級の合格基準は「6割以上」なので、この時点で合格圏内には入っていました。
🔁 Step5:直前期は“問題集ガン回し”で総仕上げ!
試験直前期はとにかく問題集を周回しました。
最終的には3周以上回し、知識の抜けや曖昧な部分を潰していきました。
特に「なぜ間違えたのか?」を意識すると、理解がぐっと深まります。
⏱️ 合格者が語る!FP3級の勉強時間とリアルなスケジュール事情
FP3級の合格体験談を調べると「2週間で合格できた」「1ヵ月で十分だった」といった声もよく目にします。でも私は、それでは不安でした。
というのも、合格だけが目的ではなく、「お金の知識をしっかり身につけたい」という気持ちが強かったからです。
そのため、試験の約3ヵ月前から学習をスタート。ただ、毎日コツコツできていたわけではなく、残業で疲れた時はできない日もありました。
さらに、12月末にまさかのコロナに感染してしまい、1週間ほどは完全にダウン。ようやく回復しても、咳がなかなか治らず集中できない日が続き、2~3週間くらい勉強がストップする時期がありました。
結局、学習が再開できたのは試験の1~2週間前。本格的に追い込みをかけて、問題集を繰り返しながら記憶を定着させていきました。
結果的に、「学びながら合格できた」という納得のいく形で終えることができたので、自分のペースで進めて良かったと思っています。
📉 実際はこんな感じでした…
- 最初の2ヶ月は、参考書と問題集を一周
- 途中コロナに感染し、2週間ほどできず
- 試験直前1~2週間前から問題集を周回し、追い込み
📆 実際どれくらいやった?時期別の勉強時間まとめ
当時、細かく勉強時間を記録していたわけではないのですが、体感ではこんなペースでした。
時期 | 平均的な勉強時間 |
---|---|
平日 | 約1~2時間/日(残業次第でゼロの日も…) |
休日 | 約2~3時間/日(やる気があれば) |
直前期(試験1~2週間前) | 土日は4〜5時間、平日は2~3時間くらい |
実際に勉強時間を測っていたわけではないですが、第三種冷凍機械責任者(三冷)より勉強した感じがしますので、体感では100時間~150時間ほどです。
💬 勉強時間についての振り返り
- 3か月前から取りかかって正解だった(余裕を持ってスタートできた)
- 途中でコロナ感染により2週間ほど中断
- マインドマップ作成に時間がかかったので、思ったより勉強時間は長め
- 直前の問題集周回で仕上げた
📊 FP3級の試験結果&当日の感触|リアルな結果と振り返り
2023年度(令和4年度)のFP3級を無事に受験し終えたので、自己採点の結果と、実際に試験当日どんな感触だったのかを振り返ってみます。
これから受験される方の参考になれば嬉しいです。
📋 実際の得点は?試験結果を公開!
試験後すぐに解答速報で自己採点をしてみたところ、以下の結果になりました。
科目 | 得点 | 正答率 | 判定(合格基準) |
---|---|---|---|
学科 | 53/60点 | 88% | ◎ 合格(60%以上) |
実技 | 90/100点 | 90% | ◎ 合格(60%以上) |
学科も実技も合格ラインは余裕で超えており、試験結果を待たずとも、まあ合格しているだろうという感じでした。
後日届いた試験結果は以下の通りです👇
自己採点結果と同じでした。

📌 試験当日の手応えと振り返り
【学科】
試験直後は「けっこう自信あるかも」と思っていたんですが、意外と7問も間違えていました。
合格ラインは超えているとはいえ、「もう少し取れてると思ったのに…」というのが正直な感想です。
【実技】
実技に関しては、ほぼ勉強した内容通りの問題が出たので、落ち着いてスラスラ解けました。自己採点でも90点と、納得の結果です。
【全体を振り返って】
「問題集を何度も繰り返す」——このシンプルな学習方法が、結局一番効果的だったと感じています。特に、正解した問題も解説をしっかり読み込む姿勢が、実技でも活きたように思います。
📉 FP3級の合格率ってどれくらい?私がFP協会を選んだ理由
私が受験したのは、令和4年度(2023年1月実施)のFP3級試験。
受験前に「FP協会ときんざい、どっちで申し込むのがいいの?」と調べまくったのを覚えています。
最終的に私が選んだのはFP協会。理由はシンプルで、**「合格率が高かったから」**です。
もちろん合格率だけで判断するのは極端かもしれませんが、やっぱり数字を見ると安心感が違いますよね。
以下、実際の合格率をご紹介します。
📊 FP3級の合格率をチェック!令和4年度(2023年1月)の学科・実技結果
試験日 | FP協会 | きんざい | ||
---|---|---|---|---|
学科 | 実技 | 学科 | 実技 | |
2023.1 | 85.25% | 88.34% | 56.00% | 50.95% |
ご覧の通り、FP協会の方が合格率は明らかに高めです。
⚖️ FP協会ときんざいの違いとは?合格率に差がある理由
FP協会ときんざいで学科試験の問題は共通です。違いが出るのは「実技試験」。
そして、合格率に差が出る理由は、受験者のモチベーションの違いと言われています。
- きんざいの受験者: 保険会社や金融機関の社員が、会社の指示で団体受験するケースが多く、「とりあえず受けさせられている」人も多い
- FP協会の受験者: 個人で「勉強して受かろう」と考えて受ける人が中心で、意欲が高め
つまり、試験内容がどうこうというよりも、「本気度」の差が結果に出ているというわけですね。
🎯 迷ったらFP協会!受験先に悩んだらここでOK
もちろん、どちらを選んでも資格の価値に違いはありません。
でも、私のように「どうせ受けるなら少しでも有利に進めたい」「安心できる方で受けたい」と思う方は、FP協会での受験をおすすめします。
🌟 【体験談】FP3級はこれで合格!効果があった勉強法まとめ
FP3級の勉強で、私が「これは効いた!」と実感したのは、とにかく問題集の繰り返し演習と、YouTubeでの過去問解説動画の視聴でした。
📚 問題集は「何度も」やるのがコツ!
最初の1周目は当然、わからないことばかり。でも2周、3周…と繰り返すうちに、「この問題、こういう選択肢がひっかけだな」とか「この言い回し、答えは×だな」といった独自の勘が働いてくるようになります。
私の場合、1冊の問題集を最低でも3周しました。
正直、途中で飽きそうになりましたが「この作業が合格に直結している!」と思うと意外と頑張れます。
▶️ YouTubeの過去問解説が想像以上に便利!
あと意外と頼りになったのが、YouTubeの過去問解説動画。
勉強に疲れたときでも、ベッドに寝転びながらでも見られるので重宝しました。
特に2倍速でテンポよく進めたことで短期間で多くの問題に触れることができ、2週目では問題を見て瞬時に答えが分かるレベルまでなりました。
🎯 「理解より慣れ」がFP3級攻略のカギ
FP3級の試験では、「この制度は〇年以上」や「〇万円以下なら非課税」みたいな細かい数字が頻出。
正直、制度を完璧に理解していなくても、よく出る数字やパターンを押さえていれば合格点は取れます。
もちろん、知識として理解しておくことは大事なんですが、合格を目指す上では「試験に出るパターンを叩き込む」ことに集中した方が、ずっと効率が良いなと感じました。
🔁これから受ける人に伝えたい!時間のムダになったFP3級勉強法
FP3級の勉強で、正直「これはやらなくてもよかったな」と思ったのが、マインドマップの作成です。
「問題は解けるけど、知識がバラバラで全体像がつかめない」→「全体を俯瞰できるようにしよう」と思って始めました。
でも、やってみるとこれがとにかく時間がかかる。
それっぽくまとめても、「じゃあそれが試験の点数にどれだけつながったか?」と聞かれると、正直、ほとんど貢献していないと感じました。
🧠 マインドマップ作成は途中で挫折 → 試験後に再開
結局、試験勉強のスケジュールが押してきて、マインドマップは途中で中断しました。でも「ここまで作ったんだし、もったいない…」という思いがあり、試験後に完成させるという謎ムーブに(笑)。
その時点で気づきました。
これ、試験に受かるための勉強じゃなかったな...
勉強したつもりがただの作業になっていて、作って満足していました(笑)
🎯 試験に必要なのは「きれいな整理」より「出題パターンへの慣れ」
FP3級はあくまで資格試験。知識を美しくまとめることよりも、出題されるパターンに慣れて、正解を選ぶ力をつけることが大事なんですよね。
ノート作りやマインドマップなどの作業は、どちらかといえば知識の整理をしたい人や時間がある人向け。限られた時間で合格を目指すなら、やっぱり問題集をガンガン解くのが一番効果的だと実感しました。
📝 この記事のまとめ|FP3級は初心者でも合格できる!
✅ この記事のまとめポイント
- 勉強期間は約3ヵ月。体調不良もありつつ、直前に挽回して合格!
- 合格ラインは60%。自己採点では学科88%、実技90%でしっかり突破
- 過去問演習とYouTube解説が圧倒的に効果的だった!
- マインドマップなどの“丁寧すぎる勉強”は効率が悪く非推奨
- 試験機関はFP協会がおすすめ。迷ったらこちらを選べばOK
FP3級は、「何から始めればいいかわからない…」という人でも、やるべき勉強法をしっかり押さえれば独学で十分合格できます。
特に働きながらや家事・育児をしながら勉強している方は、時間の使い方と正しい勉強法がカギになります。
今回ご紹介した体験談や失敗例が、これから受験される方の参考になれば嬉しいです!