私は令和5年度に独学でエネルギー管理士(電気分野)に合格することができました。
特に4科目中3科目は8割以上得点することができ、手応えを持って試験を終えることができました。
この記事では、私が実際に使ってきた問題集の中から、
「これは本当に力がついた」と感じたおすすめの参考書・問題集を厳選して紹介しています。
また、合わせて本シリーズを活用したおすすめの勉強方法も紹介します。
- どんな内容なのか
- どんな人に向いているのか
- メリット・デメリットは?
- おすすめの使い方は?
といったポイントもまとめていますので、これから合格を目指す方の参考になれば嬉しいです。
目次
📚 おすすめ参考書・問題集一覧
本記事で紹介するおすすめの参考書・問題集を一覧にまとめました。
次項から実際に使ってみて感じたメリット・デメリットなどを紹介していきます。
参考書・問題集 | 主な用途・特徴 |
---|---|
オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」 | 過去問演習の中心。出題傾向を掴む必須アイテム |
オーム社「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」 | 一冊に4科目分入っていて、コスパ良く最低限の基礎知識を短期間で習得できる |
オーム社「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズ | 科目別に詳しく学べる。基礎固めに最適 |
電気書院「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」 | 微積・ラプラス変換など数学知識を補強できる |
📖 おすすめ参考書【実体験ベース】
ここでは以下の3冊の参考書を紹介します👇
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」
- 電気書院「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」
- オーム社「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズ
📙 オーム社「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」
エネルギー管理士試験(電気分野)の勉強を進める中で、電験三種の知識がある人向けにおすすめと知って選んだのが、この【徹底研究】シリーズでした。試験会場でも持参していた人も多く、X(旧twitter)の投稿を見る限り使っている人が多い印象です。
実際に使ってみた感想を、リアルにレビューしていきます!
- 基本事項の確認
- 試験に必要な知識の総まとめ
この本は、なんと1冊に4科目分の内容がぎっしり詰まっています。
構成はとてもシンプルで、
1️⃣ 学習ガイド(その章の学習のポイントを解説)
2️⃣ Point解説(基本事項を分かりやすく解説)
3️⃣ 確認問題(実践的な過去問レベルの演習問題)
という流れになっているので、効率的に学習を進められるのが魅力です。
実際に使って感じたメリット
- 4科目分まとまっているので、コスパがめちゃくちゃ良い!
- 「Point解説」がコンパクトにまとまっていて、効率よく要点を押さえられる
- 確認問題が過去問レベルなので、実践的な力も自然に鍛えられる
- 過去問演習中に「これどうだったっけ?」となったときに、教科書代わりにさっと調べられて便利!
苦手分野や過去問演習時で分からない時に調べる用として本格的なテキストよりも手軽に見直せるので、かなり重宝しましたね。
実際に使って感じたデメリット
- あくまで試験に必要な最低限レベルの知識しか載っていないので、実際の本試験では「この本には載ってない内容」が問われることもありました。
- この本だけで合格を目指すのは少し厳しいかもしれません。(あくまでベース固め用、プラス過去問演習が必須!
- すでに電験三種を取得済み、または電気の基礎知識がある人
- 電験三種を取得したが、内容を忘れていて復習したい人
- 過去問に入る前に、必要な基礎知識をコンパクトに整理しておきたい人
- 過去問演習の「教科書がわり」として使いたい人
「コスパ最強だけど、これ一冊で安心はできない」という感じです!
基礎を固めるには十分な内容なので、この【徹底研究】で基本をサクッと固めて、過去問演習に早めに移るのが合格への近道だと思います!
📘 電気書院「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」
エネルギー管理士(電気)や電験二種の勉強を始めると、避けて通れないのが「数学」の壁ですよね……。
電験二種やエネ管になると電験三種に比べて数学のレベルがグッと上がり、微分、積分、ラプラス変換の知識が必要になってきます。
私自身、大学でこれらは学習したものの、卒業して10年以上が経過していたので、完全に忘れていました。
そこで、数学をやり直すために手に取ったのがこの参考書でした。
実際に使ってみたリアルな感想をレビューしていきます!
エネ管や電験二種に必要な数学の基礎知識をマスターする
この本は、試験に必要な内容に絞って非常に分かりやすくまとめられています。
各章はこんな流れで進むので、理解がスムーズに深まります。
1️⃣ Q&A形式で内容をやさしく解説
2️⃣ 例題や簡単な問題で理解を確認
3️⃣ その章のポイントをコンパクトに整理
4️⃣ 基本問題で実際に手を動かして練習
特にQ&A形式の解説がとても親しみやすく、図解も多くて「イメージ」がしっかり掴めるようになりました。
実際に使って感じたメリット
- エネ管に必要な微分、積分、ラプラス変換をしっかりマスターできる
- 「そもそも微分・積分って何をやってるの?」という根本的な部分から丁寧に説明してくれる
- 私自身、ラプラス変換をこの本で初めてしっかり理解できました!
- 電験二種の学習にもそのまま使える
- 過去問を解いていて数学に詰まったときの「教科書がわり」として使える
実際に使って感じたデメリット
正直、使っていて不満に思った点は特にありませんでした。
(エネ管用の数学の参考書としては本当に満足できる一冊です。)
- エネ管や電験二種の学習に必要な数学の知識を付けたい人
- 数学が苦手だけど、試験合格に向けて基礎をしっかり固めたい人
- 過去問演習中に「ここがわからない!」となったときに頼れる参考書を探している人
「エネ管や電験二種に必要な数学だけ」を効率よく学びたいなら、この【電験2種数学入門帖】は間違いなく力になってくれると思います。
私自身はエネ管でラプラス変換を学習するのに非常に役立ったのと電験二種の学習にも役立ちました!
特に数学に苦手意識がある方には、このQ&A形式のやさしい解説は本当におすすめです!
📗 【補足紹介】オーム社「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズ
実際に私はこの「徹底マスター」シリーズは使用していませんが、本屋さんやネットで調べた限り、こちらも人気のある参考書です。
このシリーズは【科目ごとに1冊ずつ分かれている】のが特徴で、電験三種を取得していない方や、電気の基礎に自信がない方に向いている教材だと思います。
- 電験三種未取得、もしくは電気の基礎知識に不安がある方
- 苦手な科目だけ重点的に対策したい方
- まずは基礎からしっかり理解したい方
- 科目毎により専門的に学習したい人
特に、「この科目だけ理解が浅い…」という場合には、必要な科目だけピックアップして使う、という柔軟な使い方ができるのがメリットですね!
📖 おすすめ過去問題集【実体験ベース】
エネルギー管理士(電気分野)の試験は、毎年似たような問題が出るのが大きな特徴です。
実際に受験してみて感じたのは、「過去問をどれだけやり込めるかが勝負」ということでした。
私も試験勉強では、とにかく過去問を繰り返し解くことに力を入れました。
特に苦手だった課目Ⅳ(電力応用)は、過去問演習を徹底することで得点源にまで引き上げることができました。
個人的な感覚では、過去10年分をしっかりやり込めば、出題パターンもほぼ見えてきますし、演習量としても十分だと思います。
そんな私がメインで使った過去問題集がこちらです!
📕 オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」
- 試験の出題傾向をつかむ
- 過去問演習で実力アップ
- 本番を意識したシミュレーション練習
この問題集は、過去10年分の問題と解答を、豊富な図解を交えてかなり丁寧に解説してくれています。
さらに、年度別・科目別に問題が整理されていて、出題範囲や学習のポイントも分かりやすくまとめられているので、初めてエネ管の勉強に取り組む人でも使いやすいと感じました。
実際に使って感じたメリット
- 各科目ごとに「どこが狙われやすいか」が見えてくるので、勉強の優先順位が立てやすい
- 解説が丁寧なので、間違えた問題でも「なぜ間違えたか」をしっかり理解できる
実際に使って感じたデメリット
- 問題のすぐ後ろに解答が載っているので、演習する時はついチラ見してしまう危険あり(笑)
- どのページにどの科目の問題があるか少し探しにくいので、付箋や目次を工夫して使うのがおすすめです。
- まずは出題傾向をしっかり把握したい人
- 過去問演習を中心にスピーディーに力をつけたい人
- 本番を想定して時間配分や問題形式に慣れておきたい人
🧰 本シリーズを活用したおすすめの勉強方法|パターン別学習ルート
ここからは、今回紹介した参考書・問題集を使ったおすすめの学習ルートを、私自身の実体験も交えながらパターン別に紹介していきます!
あなたの現在のレベルに合わせて、ピッタリのルートを見つけてくださいね。
- 電験三種取得済または知識がある人向け
- 電験三種の知識がない人向けの王道ルート
- 電験三種の知識がない人でタイパ良く合格したい人向け
⚡ 電験三種取得済または知識がある人向け(私が実践した方法)
エネルギー管理士(電気分野)の試験範囲は、電験三種とかなり重なっています。
そのため、電験三種を取得している人や、同等の知識がある人は、基礎ができている状態です。
私自身、電験三種に合格した後にエネ管の勉強を始めましたが、いきなり過去問からスタートして問題ありませんでした。
実際に課目Ⅱと課目Ⅲでは、最初から合格点を超える手ごたえがありました!
🔀 学習ルート
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」で出題傾向を掴みながら過去問演習
- 分からない箇所は「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」や「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」で補完
- 苦手科目がある場合は「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズで重点学習するのもアリ
私は過去問演習に加え、参考書「徹底研究」での学習も軽く1週しましたが、電験三種取得者は過去問演習で充分だと感じました。苦手分野や過去問を解いていてつまずいたときにこの本に戻って確認する、という使い方が良いと思いました。
📝 こんな人におすすめ
- 電験三種取得者またはそれに近い知識がある人
- 最短ルートで効率良く合格を目指したい人
🔰 電験三種の知識がない人向けの王道ルート
エネルギー管理士試験においても、過去問演習が最重要なのは変わりません。
とはいえ、電験三種の知識がない状態でいきなり過去問に挑んでも、「???」となってしまう可能性が高いです…。
そこで、まずは参考書で基礎をしっかり固め、その後に過去問へ進む「王道ルート」をおすすめします!
🔀 学習ルート
- オーム社「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズで各科目の基礎を徹底的にマスター
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」で出題傾向を掴みながら演習
- 数学の疑問点は「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」で補完
📝 こんな人におすすめ
- これから電気の勉強を始める初学者
- 基礎からじっくり段階的にステップアップしたい人
- しっかり基礎を固めてから合格を目指したい人
⏱️ 電験三種の知識がない人でタイパ良く合格したい人向け
「初学者だけど、できるだけタイパ良く合格したい!」
そんな方には、最低限の基礎だけ押さえてすぐ過去問に進む合理的ルートがおすすめです。
🔀 学習ルート
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」で最低限の基礎知識を習得
- すぐにオーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」で出題傾向を掴みながら演習
- 数学の不明点は必要に応じて「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」で補完
- 苦手科目だけ重点的に学習したい場合は、「徹底マスター」シリーズを活用するのもアリ
⚠️ 注意点
実際に過去問を解いてみると、「徹底研究」には載っていないような内容の問題もけっこう出題されていて、「この参考書だけで合格はちょっと厳しいかも…」と感じました。やっぱり過去問を使った演習は必須だと思います。
📝 こんな人におすすめ
- 初学者だけど、とにかくタイパ良く合格したい人
- あまり時間をかけずに効率重視で進めたい人
📝 本記事のまとめ
今回は、エネルギー管理士(電気分野)におすすめの参考書・問題集とその活用方法を紹介してきました。
特に、**オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」**は必須アイテムだと感じています。
まずはこの一冊を軸にして、必要に応じて他の参考書を組み合わせていくのが効率的です。
電験三種を取得済み、もしくはある程度知識がある方は、
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 過去問題集」
- オーム社「エネルギー管理士 電気分野 徹底研究」
- 電気書院「いちばんよくわかる 電験2種数学入門帖」
この3冊を揃えておけば、間違いありません。
実際、私もこの3冊で一発合格することができました。
一方、電験三種の知識がない方や、苦手科目を重点的に強化したい方には、
各科目ごとにじっくり学習できるオーム社「エネルギー管理士 徹底マスター」シリーズを活用するのがおすすめです。
これからエネ管合格を目指す皆さんにとって、少しでもこの記事が参考になればうれしいです!
ぜひ、自分に合ったスタイルで学習を進めてくださいね。
応援しています!